何故、FXは「胡散臭い」と思われやすいのか?という問いについて
この記事を読んでほしい人
  • なんとなく言い出せず、家族や友人に内緒でFXトレードをしている人
  • FXに興味はあるけれど、誰にも相談できないでいる人
  • FXをしたいと思う反面、賛否が別れるネット上の書き込みを見て「やっぱり胡散臭い?」と懐疑心を持っている人

こんにちは。FX学校の青木です。
今回のテーマは「FXって胡散臭くない?」です。苦笑
実は、全く胡散臭くもないし、やましい事も何もないFXトレードは、何故か実際にトレード経験がない方々からは白い目で見られがちなんですね。
そんな事がなくなる世の中になって欲しいのですが、投資という考え方が、日本にはあまり根付いていない。というか、小学校から大学までの教育課程の中で投資について学習する機会が全くと言っていいほどないまま大人になってしまう日本人にとって、投資=「よく分からないもの」=「危ない・怖い・胡散臭い」というイメージを持たれやすいようなのです。

FX学校に入ってくださる生徒さんの中にも、「FX学校に入って本当に良かった!」という言葉の次に出てくるのがこれです。
「正直、FXってなんとなく、胡散臭いイメージがあって、始めるまでは勇気が要りました」
このフレーズは、よく聞きます。
そして、
「何故か分からないんですが、FXって聞くと、反射的に胡散臭いって思ってしまうんです。なんででしょう?」
と、聞かれることもたまにあります。
悲しい問いですが、現実的にそう思われる方がある一定数いるんですね。

FXを生業にしている私からすると、とてもネガティブなテーマなのですが、この記事でそんな悩みが吹き飛んでもらえたらと思いつつ、FXが何故胡散臭いと思われがちなのかについて、お話をします。

FXってどんなお仕事?

特徴と胡散臭さ

為替の取引。売り買いをし、その差益を稼ぎとするのが、FXトレードです。
と、言っても、トレード経験のない方からすると、ピンとこないかもしれません。

「投資」ではなく「投機」ですので、短期的な価格変動の差益を狙って売買取引を行います。
「投資」とか「投機」という言葉を聞いただけで、胡散臭いと思う方もいらっしゃると思います。
そうなってくると、正直、私としては、お手上げ状態なんですが。苦笑。
以下、FXトレーダーの仕事の特徴と胡散臭く思われるポイントです。

①一人で行う仕事です。(自己完結型な点が閉鎖的で胡散臭い)
PCとインターネット環境があれば、どこでもできます。スマホがあれば、PCが無くても出来る仕事です。(そんな都合のいい仕事があるわけない=胡散臭い)

②トレードスキルが手に入ったら、とても暇な仕事でもあります。(遊んでいるように見える点が胡散臭い)
努力すれば稼げるとか、長い時間を費やせば、その時間分だけ稼げるとか、そう言った事がないので、チャンスがなければ、トレードはしません。
(たくさんトレードをするから稼げるのではない=意味わからない=胡散臭い)
チャンスと思える時だけトレードをする。と、自ずとヒマになるんです。(ただのヒマ人にしか見えない=胡散臭い)

③特に資格もないので、誰でも出来ます。(他者からのお墨付きや評価がなくても稼ぐ事ができる点が胡散臭い)

④FXという仕事自体は、誰かのためになったりというような成果は一切なく、稼ぎとしての数字のみが成果。
(感謝されない仕事にも関わらず稼げる点が胡散臭い)
というか、誰かの損によって収益を上げるので、誰かの犠牲によって勝たせてもらっているという雰囲気です。

つまり、例えば、一般的に儲かる仕事・商売としての目安は何か?と考えた時、それは、人間の欲望を満たしてくれるものであったりしますよね。
便利さや快適さ美味しさというようなものの提供が仕事として成功しやすく、稼ぎやすい。

しかし、FXトレードという仕事は、そうしたものの提供ではありません。
あくまでも、どこかの国の通貨と別な国の通貨の売り買いによって、その差益を稼ぐ仕事なので、顧客満足度だとか、そう言ったタイプの成績は一切ありません。

FXトレードは、いくら勝ったとしても、誰からも「ありがとう!」と感謝されることのない仕事です。
感謝もされなければ、憎まれることもない。
クレームを受けることもないし、そもそも人間関係は一切ないんです。

というわけで、胡散臭さの原因を取り外し、FXトレードという仕事の特徴をまとめると…。

FXトレードという仕事の特徴

◎スマホまたはPCとインターネット環境があればできる。
◎人間関係は一切ない。
◎他人に感謝もされなければ、恨まれることもない。
◎場所は選ばない。
◎時間も選ばない。
◎常に一人で取引し、一人で稼ぐ。

このように書くと、「ややや!こんな自由な仕事がこの世の中にあるのか!」とまずは驚きますね。大半の方がそうではないかと思います。
次に「いや待てよ。こんな都合のいい仕事、そもそもあるわけないだろう。まいったな。引っかかると事だった」と思い直す。
「都合のいい話、甘い話には必ず裏があるって聞くもんな。騙されるところだった!」と冷や汗をかく。

そしてついには、、、。

「FXってやっぱり胡散臭いよね。こんなのにハマったら人生棒にふってしまう。堅実に慎ましく生きるのが一番だ!FXトレードなんてやらないのが正解。」

と。

このような過程を経て、FXトレードをやったことのない人、知らない人は、「FXって胡散臭いよね」と思うんですね。

X未経験者がFXを胡散臭く感じる要因

本当に勝っているのかが本人でないと分からないから

FXトレードで実際に勝っている人の中で、自分がFXで稼いでいる事を公言するトレーダーというのは、そんなに多くはいないのではないかと思います。
何故なら、それをする必要がないからです。

例えば、お蕎麦屋さんをオープンしたとしましょう。
その場合、お客さんに入って欲しいわけですから、インターネットなどで、いかに流行っているかを宣伝する必要があります。
もちろん、最終的には味。美味しさが決め手とはなりますが、やはり広告宣伝をした方が、売り上げに直結します。

しかし、FXトレードという仕事の場合は、そんな必要はありません。
それどころか、自分の成績を公表する=プレッシャーが増えるだけで、あまりメリットはありません。
そういう理由で、たとえ稼いでいたとしても、その詳細についてまで一々公表したがる人はいないのです。

逆に、トレードをしていないのにトレードをしているフリをして、勝ってなくても勝っていると言えてしまうのもFX。
ですから、FXトレードで稼ぐのではなく、FXトレードを教える事やノウハウを得る事で稼ぎを得ようと考えている人に、その特徴を悪用されてしまう可能性があると思われやすいところがあります。FXで勝てるとか、簡単に大金を稼げるという情報自体が胡散臭いのです。残念なことですが。

実際、投資家に非常に人気が高いFXは、詐欺だとか、ギャンブルだとか批判される対象になりやすいので、
インターネット検索をしても、そういう記事を見かけるのではないかと思います。

投資をする人間にとって、FXはレバレッジをかける事でハイリスク・ハイリターンな取引が可能なところが魅力なんです。
ですから、とても人気が高い。
人気が高いということは、トレード技術を身につけたいと思う人は非常に多いので、そのニーズに焦点を当てて商売をしようとする人たちが出てきます。
つまり、「簡単にFXで勝てる方法」というような商品が多数出回るわけです。

ですから、FXはどうしても「本当に勝ってるの?本当に稼いでいるの?」と思われやすいんですね。

稼ぎ方を知らないから

実際にFXトレードで稼ぐとは、どういうことなのかを知らないと、やっぱり「何やってるのかな?」と思ってしまうのが人間です。

トレーダーは、PCに向かって値動きを見て、取引ボタンを押すだけなので、端から見ているだけでは、何をしているのかさっぱり分からないと思います。
そして、トレーダーがどのような考え方で、トレードを日々行い、利益を上げているかについては、実際に稼げるようにならない限り分からないので、「何故、あんなことだけしていて、大金を稼ぎ出す事ができるのだろう?」とか、「そんなに簡単にお金を稼げるなんて甘い話は疑った方がいい」というような意見から、「FXは胡散臭い」というイメージに繋がっていくと考えられます。

FXは、トレードの経験がない人が考えているよりも、ずっと地味な仕事です。
そして、精神修行のような一面もあり、そんなに簡単には安定して稼げるトレーダーにはなれません。

巷に流れている「これさえ知れば、すぐに勝てる!」と言った謳い文句で、FXを勧めるようなネット情報は、確かに1ヶ月くらいは勝てるかもしれないのですが、それが安定して1年、2年、10年と勝ち続けられるかというと、答えは「NO」です。

労働の延長線上でFXトレードをしている限り、いつか大きな損切り(損失)をすることになる。
そのようなリスクを張るからこその、大きな利益を得るチャンスがFXにはあるんです。

リスクを張れなければ、本当に小さな利益しか得られないので、よっぽど時給1000円のアルバイトを5時間くらいした方が見入りがいいんです。笑

それでも、FXが人気なのは、リスクを張れるだけのスキルを身につければ、死ぬまで、安定した収益を得る事ができる可能性が得られるからなんです。
そんな嘘みたいな話あるの?と思う人が、FXなんて胡散臭い!というのですが、実際に、相場を学ぶと、満更嘘とは言えないなと思うはずですよ。

何が難しいのかが分からないから

「買うか売るか、どちらかなのだから、そんなに難しい事を考える必要なんてないんじゃないの?」

「丁半博打や、ポーカーのようなギャンブルと同じで、その時の運試しのようなものに、難しいルールやら相場の見方なんていうのを学んだところで、
学ぶだけ時間もお金ももったいない。」

「欲しいものを買う、いらなくなったら売るだけなのに」

「人生を棒に振るだけだからやめた方がいい」

こう言ったことも、FXは言われやすいですね。
仕事ではなく、遊びでしょ!というようなご意見です。

これはもう、やってみてもらわないと、FXの難しさは分からないと思います。

ただ、こう言ったお話も、インターネット検索をすると大量に出てきますね。
例えば、FXで何億も稼いだ!というような話や、逆にFXで何千万円も損をして、自己破産した。など。

難しさが分からない人で、難しさを知ろう、知りたい!と思わない人は、外野に常に身を置いているので、表面的な噂話だけを信じます。

噂話の上っ面だけを聞いて信じて、勝手に決めつけるんです。

「FXって胡散臭いよね。1億円稼げる人がいるっていうのに、一方では何千万円も損をして、自己破産して、人生台無しにする人もいる。変な仕事だよ」

という具合です。

難しいから、損もするし、難しいから大金を稼げるんです。
その仕組みを知らないと、やっぱり「FXって胡散臭い」と思ってしまうかも知れませんね。

まとめ!

今回はあえて、FXに対してのネガティブな話。「なぜFXは胡散臭いと思われてしまうのか?」をテーマに書きました。

この記事を書いていて、FXに対する否定的な見られ方を払拭していくというのは、なかなか難しいなとつくづくと思いました。

ですが、同時に、それでもFXをしてみようと思うくらいの覚悟を持ってFXトレードに興味を持っていただけるなら、「簡単そうだからやってみよう」と始めて失敗を繰り返し「やっぱりやめた!」とさっさと止める人が減るわけなので、この記事も少しは役に立つかも知れません。

この記事は、今、FXに興味があるけれど、一歩踏み込む事ができない方や、FX初心者の方に見てもらいたくて書きました。

FXで安定して稼げるようになるためには、かなり痛い目にあったり、努力して相場の勉強をしないと難しいのが現実なので、安易に始めるのだけは避けた方がいいお仕事です。

ここで、ちょいちょい「お仕事」という言葉を使うのは、FXはギャンブルでもなく、遊びでもなく、趣味でもなく、れっきとした「お仕事」だという事を明確にしておきたいからです。

そして、この仕事は、お金と直結しているので、その分危険を伴います。

ですから、「早く楽して億万長者になりたい!」というような、まるで宝くじを買うみたいな感覚でFXを始めるのだけはお勧めしません。

ある程度、長い目で、自己投資するような気持ちで、FXトレードのスキルを身につけようというような、
落ち着いた心持ちで始めていただければ、きっと将来、あなたにとってFXトレードのスキルは価値のあるものになると思います。