FXで勝ちきれない人、勝てない人なら「自分がエントリーすると必ず逆に動く!なんで?」と思う場面が多々あるのではないでしょうか?
勝っているFXトレーダーであればエントリーと同時に逆に動くという事を織り込み済みでトレードをするはずです。
そのくらい、エントリーと同時に逆行するというのはFXではよくあること。
それにしても、エントリー直後に逆側に動くことが、あまりにも多いのは何故なのでしょうか?
毎回のトレードで、エントリーと同時に逆行されると、後ろから誰かに見られているのではないか?などと被害妄想的になったりします。
逆行され損切りしたと思えば値がエントリーポイントまで戻ってくる…という何とも不思議な現象がFXにはあります。
そして、人によっては怒りすら感じたりするのが、この現象のもたらす「ストレス」です。
このストレスが原因でFXが嫌になる人もいるくらい、エントリーと同時に逆に動くことの理由を知らないと
トレードに悪影響が及びます。
毎回のトレードでそんなストレスを感じないためにも、
この記事ではなぜエントリーと同時に逆行するという現象が起こるのか。
その理由について解説します。
なぜいつもトレードした瞬間に逆へ行くの?
エントリーした瞬間に何故か「逆」へ行くという経験はFXでよくあることです。
- もしかしたら誰かが見てるかも…
- 絶対に誰かが相場を操作している!
- なぜビックリするくらい逆へいくの?
と、焦ってしまう人もいるかもしれませんね。
では何故エントリーした瞬間に逆方向へいくのでしょうか?
この章ではその理由を解説します。
相場が逆へ行く理由①:相場状況が把握できていない
相場は基本的にランダムに上下動を繰り返しながら、ある時は停滞したり、ある時はひとつの方向に動いたりを繰り返します。
エントリーと同時に相場が逆へ行く原因は、その相場の状況が見えていない状態で、「多分こっちかな?」とその時に動いた方向にエントリすることが挙げられます。
トレードをする時は、まずやり方・ルールを持った上で、相場を観察しながら「シナリオ」を考えましょう。
「シナリオ」とは、チャートの形状や足の連なりなどを見て
「このようになったら、買ってもいいが、このようになるなら買わないでおこう」とか
「このようになりやすい状況になってからトレードを考えよう」というように
トレードをする前段階でやるべき下準備です。
例えば、チャートを開いた瞬間にたまたま価格が下がったいるのを見たからといって、飛び乗りで売りをしかけると
価格は上下動をしながら動く方向へ進んでいくので、売りエントリをした瞬間に上げたりします。
そういうことを繰り返していても、大きな流れ・対局が分かっていれば、その逆行を受け入れて何も感じずに眺めていることができるのですが、
毎回のトレードで、すぐに思い通りにチャートが動いてくれないと嫌!と思ってしまうと、ストレスになります。
相場状況を把握できていれば、相場が逆に行くことも少なくなりますし、仮に逆に動いても最終的には思惑通りに動くことが増えていきます。
もし相場状況が把握できていないのであれば、そこを強化しましょう。
相場が逆へ行く理由②:不明確な箇所でエントリーしている
FXにおいては、一度方向が決まると、ある程度の期間は一方の方向に進みやすい特性があります。
逆に、方向が決まっていない状況の時は、あっちこっちに値動きをしますので、エントリーしたら逆に行き、損切りしたら戻ってくるということが続きます。
勝率の高いトレード手法を手に入れ、そのルールにゆだねてトレードができるなら、そういうところでエントリーすることは少ないはずです。
しかし、トレード手法を持っていない場合や、持っていてもルール通りに使えない場合は、目先でトレードをしてしまいがちになるので、値動きの方向が決まる前にエントリーしやすくなります。
大きな流れが見えたうえで、明確に方向が分かったところでトレードをするようにしましょう。
相場が逆へ行く理由③:ファンダメンタルズの影響
チャートでトレンドが発生しているように思えても、経済指標や要人発言、世界情勢によって一気に逆方向へ動く可能性があります。
例えば、大地震が起こったり、どこかの国が戦争をしたり、影響力のある人が発言をする時に大きく値が動いたりします。
けれども、こうしたシナリオはトレーダーでは予測できません。
損切り設定を忘れずに不測の事態に対応できるようにしましょう。
一回のエントリーでロスカットになる可能性は十分あるので気を付けてください。
エントリーした瞬間に逆方向へ行った時の対処法
エントリーした瞬間に逆に行くのがストレスに感じる人は、逆に行くことを悪いことだと考えている傾向があります。
しかし、トレードの世界では、逆に行くことは良くないことではありません。
逆にいくことよりも、その時とる「対応」が重視されます。
なぜなら、相場では100%勝ち続けることは出来ないのが常識だからです。
もしも、エントリーした瞬間に逆に行くことでクヨクヨと悩んだり、落ち込んだり、怒ったりしているのであれば、
そんなことは一切やめて、逆に行った時の対処の方法について考えましょう。
この章では具体的にどのような対処が必要かについて解説します。
相場が逆!の対処①:トレードする前にシナリオをたてる
前章でも触れましたが、トレードはチャートを開いてすぐするものではありません。
あらかじめチャートをみて、いろんな状況・パターン・対応をイメージしたり考えたり…という下準備をしてから行うようにしましょう。
自分が持っているトレード手法がどのような場面なら勝ちやすいかをよく理解した上で、有利な状況になるまで待つこともトレードです。
たまたま見た時に「上げそうだ!」「下げそうだ!」と思ったからという理由でエントリーするのではなく、
あらかじめ「こうなった時にチャートを開きたいな」と思いながら観察を続け、その時が来たと判断した時にトレードをしましょう。
そして、下準備の際は「もしも逆行したらどうするか」についてのシナリオも何パターンか考えておくと良いでしょう。
それをしておくだけで、逆に行かれた!と嘆く前に、「こうなった時はこうする」という次の行動に即座にきりかえられるので
ストレスも感じないで済むはずです。
相場が逆!の対処②:トラウマを感じるなら両建てを学ぶ
一回や二回ではなく、毎回、エントリーをした瞬間に逆に行かれると、人によってはエントリーが怖くなったり、
エントリーに自信が持てなくなる場合があります。
そのようなトラウマを感じているのであれば、両建てを学ぶのも良いかもしれません。
両建てであれば、エントリー時に売りも買いも両方持つことになるので、どちらに行ってもスプレッド分のマイナス以外は損失は出ません。
どこかで分かりやすい流れだと思えるところで、どちらかのポジションを外すことが出来れば利益を得ることができるので、
トレード技術を上達させるためにも、おすすめです。
ただし、両建ての手法はあまり出回っていないので、しっかりと教えてくれるところを探す必要はあります。
なぜ両建てをするのか、意味が分からない!と思うかもしれませんが
逆に行くことでエントリーに躊躇するのであれば、その両建てを繰り返すうちに、その躊躇がなくなっていくのを感じるはずです。
相場が逆!の対処③:冷静になって相場の状況を眺めてみる
下げると思って買う人はいません。
その逆に、上がると思って売る人はいません。
それなのに、エントリーをした瞬間にいつも逆に行く。
「こっちに必ず行くはず!」「行ってくれなきゃ困る!」という気持ちが強ければ強いほど、
逆に動いた瞬間から、チャートに釘付けになり、ハラハラドキドキ。
逆に動き続けているのに、神頼みのように自分の持っているポジションを応援したりと、冷静さを欠いた行動をとってしまいます。
ですから、逆に動いたと感じた時は、特に注意して自分の気持ちを観察しましょう。
そして、一回深呼吸をしてから、今の相場の状況について観察しましょう。
ジタバタするのではなく、一歩引いて対処方法を考えることが大切です。
そのためにも、あらかじめシナリオを組んでおくといいですよね!
まとめ
FXでエントリーをした瞬間に逆に行く!なんで!ということは、本当に良くあります。
それをしないようにする努力も必要ですが、それ以上に「逆に行かれた時にどのように対処するのか」を考えておく必要があります。
逆に行くことでクヨクヨ悩むことも、落ち込んり、怒ったりするよりは
なぜ逆に行ってしまうのか、その原因と対処法を知ることが大切です。
ストレスを感じるだけで、トレードに悪影響が及びますので、この記事を参考に、自分の弱点強化を進めていっていただければと思います。