1.はじめに
FXでテクニカル分析をする時に必ず使うもの。
それは、皆さんもご存知「インジケーター」です。
このインジケーター。
非常に便利なツールですが、種類が多すぎて、「結局、どれを使えばいいの?」と混乱している初心者の方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、最強のインジケーター5つとおすすめの組み合わせを紹介します。
FXで稼ぐためには今から紹介する5種類のインジケーターを使えば十分に勝つことが可能です。
逆に、あれもこれもと新しいインジケーターに手を出すと、どれも中途半端な理解に終わって稼げませんのでおすすめしません。
これからFXトレード手法を勉強される方は、ここで紹介しているインジケーターだけに絞って完璧に理解し、その中から気に入ったインジケーターを選ぶようにしましょう。
2.FXのインジケーターとは?
インジケーターは、FX取引において重要な根拠となる分析ツールです。
チャート上やチャート下部に表示され、「トレンドの強さ」や「買われすぎ・売られすぎ」を判断するのに役立つツールです。
ローソク足を見るだけでは予測困難な相場状況でも、インジケーターを活用すると流れが見えることは多くあります。
ポジションを持つ際や、決済・損切の際には、インジケーターの利用が欠かせません。
FX取引を行うなら、必ず活用すべきツールとですから、
インジケーターの使い方はしっかりマスターしましょう。
3.インジケーターは2つのカテゴリーに分かれる
無数に存在するインジケーターですが、大きく2つのカテゴリーに分類することが出来ます。
トレンドを認識したり、トレンドの発生を予測したりする「トレンド系インジケーター」と、相場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断する「オシレーター系のインジケーター」です。
インジケーターは2つに分類され、それぞれ役割が異なります。
- トレンド系:トレンドを認識したり、その発生を予想したりするもの
- オシレーター系:相場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するもの
3-1.インジケーターはトレンド系とオシレーター系をセットで使う
インジケーターを選ぶ際は、必ずトレンド系とオシレーター系をそれぞれ最低1個は選ぶようにしましょう。バランスよく表示することで、判断の精度は高まります。
逆に、トレンド系のインジケーターのみを2~3種類選び、オシレーター系のインジケーターを表示しないなど、バランスの悪いインジケーター選びをすると、シグナルが重なったりダマしが増えたりと、効果は半減してしまいますので注意してください。
トレンド系の中から1つ、オシレーター系の中から1つと、それぞれ選ぶことでお互いの弱点を補うことができ、勝率アップにつながっていくのです。
インジケーターはトレンド系とオシレーター系をそれぞれ1つずつ選ぶようにしましょう。
4.トレンド系のおすすめインジケーター2種類
トレンド系のインジケーターでおすすめの種類は以下の2つです。
トレンド系のおすすめインジケーター
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
4-1.移動平均線
移動平均線は最も有名なトレンド系のインジケーターであり、過去一定期間の終値の平均値を結んだラインです。
移動平均線をチャートに表示することで、移動平均線の向きからトレンドが把握でき、移動平均線の角度からトレンドの勢いが判断できます。
また、移動平均線には、期間が短い短期線と期間が少し長い中期線の2つを使った「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」と呼ばれる手法があります。
短期線が中期線を下から上に抜けていくと「ゴールデンクロス」と呼ばれ、買いのサインとなります。
逆に、短期線が中期線を上から下に抜けていくと「デッドクロス」と呼ばれ、売りのサインになります。
非常にシンプルですが、多くの投資家がチャンスと捉えるエントリーポイントです。
4-2.ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドも人気インジケーターの一つであり、上下3本のバンドと期間20の移動平均線で構成されています。
ボリンジャーバンドのバンドは標準偏差±1σ、±2σ、±3σであり、それぞれ以下の確率でレートがバンド内に収まるという意味を持ちます。
標準偏差の意味
- 1σ=68.26%
- 2σ=95.44%
- 3σ=99.74%
しかし、だからと言って、レートがバンドの外に抜けたから逆張りでエントリーするのは誤った使い方です。
ボリンジャーバンドの正しいトレード手法は、上下のバンドの幅が狭くなった状態「スクイーズ」から、一気にバンドが広がる「エクスパンション」を狙った手法です。
スクイーズの状態は、次にトレンドが発生する準備段階なので、エクスパンションが発生した直後にエントリーすることによりトレンドで利益を得ることが出来ます。
この2つがたくさんあるトレンド系インジケーターの中で超おすすめのインジケーターです。
特に初心者の方におすすめのインジケーターは「移動平均線」です。
チャートがゴチャゴチャと線だらけになるのが見にくい!という方は移動平均線だけを表示。
ボリンジャーバンドを入れてもそんなに目障りでなければ両方入れると良いでしょう。
5.オシレーター系のおすすめインジケーター3種類
次に、トレンド系インジケーターが有効に機能しない場面で役に立つ、相場の強弱を図るオシレーター系のインジケーターについて見ていきましょう。
トレンド系インジケーターが「順張り」に効果的であるのに対し、オシレーター系インジケーターは「逆張り」に効果を発揮します。
オシレーター系のおすすめインジケーター
- RSI
- MACD
- ストキャスティク
5-1.RSI
オシレーター系の指標で人気が高いのが、「RSI」(Relative Strength Index)(相対力指数)です。
サブチャートに表示され、買われ過ぎゾーンと売られ過ぎゾーンが示されます。
RSIが30%以下で反転したら買いのサイン、70%以上で反転したら売りのサインになります。
【計算式】
RSI= A ÷(A+B)×100
A=◯日間の上昇幅の平均 B=◯日間の下落幅の平均
しかし、あくまでも一定のレンジ内で有効なインジケーターなので、強いトレンドが発生すると上下のどちらかに張り付いた状態になってしまい、ここで逆張りするとトレンドに逆行して大きな損失を生む可能性があります。
ですから、RSIを使用する際は、必ずトレンドの状態を確認できるトレンド系のインジケーターと並べて表示し判断するようにしましょう。
5-2.MACD
MACDは移動平均線をさらに進化させ、売買タイミングを簡単に判断できるようにした人気のオシレーター系インジケーターです。
最大の特徴として、MACDはEMA(指数平滑移動平均)の長期と短期の値を用いており、主にトレンドの方向性や転換期を見極める指標として使われます。
このインジケーターは、2つの期間の移動平均線の差分をとった「MACDライン」と、MACDラインの移動平均線である「シグナルライン」から構成されています。
【計算式】
MACD=短期EMA-長期EMA(短期と長期のEMAの乖離幅)
シグナル=MACDの指数平滑移動平均線
(通常用いる期間:短期12日、長期26日、シグナル9日)
MACDは、ゴールデンクロス・デッドクロスといった「買い」と「売り」の判断が、単純移動平均線と比べて格段に早くなります。
そのため、相場の転換をより早く判断するのに有効です。
使い方としては、MACDがゼロになるポイント(MACDとゼロラインとのクロス)や、MACDとシグナル線とのクロス、MACDの傾きに注目してトレードする手法があります。
5-3.ストキャスティクス
ストキャスティクスも相場の強弱や、買われ過ぎや売られ過ぎを示すオシレーター系のインジケーターです。
ストキャスティクスが80以上で買われ過ぎ、20以下で売られ過ぎを示します。
画面の上と下に20と80のラインが引かれており、一般的にこのラインは下記のようなサインとして活用します。
- 20のラインより下が売られすぎと判断し買いゾーン
- 80のラインより上が買われすぎと判断し売りゾーン
ストキャスティクスは、レンジ相場では高いパフォーマンスを発揮し、反対にトレンド相場には弱い傾向があります。
6.初心者におすすめのインジケーターの組み合わせはこれ!
前章までで、数多くあるインジケーターの中でも
特におすすめのインジケーターを5つご紹介しました。
FXで絶対に勝てるようになりたい!という気持ちが強い方やFX初心者の中には、
おすすめならばとりあえず全て表示してみようかと思う方もいるかもしれません。
しかし、見方や分析の方法がわからないのにただ表示するのはおすすめ出来ません。
なぜなら、もっと大事なローソク足のサインやチャート形状による示唆を
見逃してしまう可能性が高まるからです。
では、どのインジケーターを選べばいいのでしょうか?
おすすめは全て使ってみて、自分の目で確かめてみることです。
ただ、「5種類も全部勉強できない!」という方もいるでしょう。
そんな方におすすめのインジケーターは以下のセットです。
おすすめインジケーターセット1
- トレンド系:移動平均線
- オシレーター系:ストキャスティクス
おすすめインジケーターセット2
- トレンド系:移動平均線
- オシレーター系:RSI
おすすめインジケーターセット3
- トレンド系:ボリンジャーバンド
- オシレーター系:MACD
トレンド系とオシレーター系のインジケーターをそれぞれ使うことで、
ダマしのリスクも回避でき、勝率をグッと上げることが出来るようになります。
7.まとめ|FXインジケーターおすすめの使い方と組み合わせを紹介
この記事ではFXで必須のインジケーターの解説と、おすすめのツールをご紹介しました。
インジケーターにはトレンド発生時に有効なトレンド系インジケーターと、相場の強弱を判断するオシレーター系インジケーターがあります。
インジケーターを選ぶ際には、
トレンド系の中から1つ、オシレーター系の中から
1つを選んでセットで使うようにしましょう。
インジケーターを使えば、過去相場を分析してチャート上に指標を視覚化してくれます。
ローソク足だけではよくわからない相場も、勝ちパターンやエントリータイミング、相場分析などが視覚的に分かりやすくなります。
インジケーターを活用しながらトレードスキルを磨いていきましょう。