プライスアクション・値動きについて勉強してますか?
こんにちは。FX学校の青木です。
FX初心者の方には馴染みのない言葉かもしれませんが、
「プライスアクション」
つまり、「値動き」をどのように判断するのかについて
これから何回かに分けてお話ししていきたいと思います。
FXチャートに表示されているローソク足の特徴や意味について知らないままトレードをしても、上手くいく時と上手くいかない時がの理由が分析しにくいです。
最短でFXトレードのスキルを身につけたいと思うなら、まずはプライスアクション・値動きについて学びましょう。
ローソク足には一本一本に意味があり、その組み合わせによって、相場がどのように変化していくのかについての兆しが見えてきます。
FXトレーダーにとって、ローソク足の完成した形状は大変重要なサインであり、トレードをする判断材料になります。
FX初心者はもちろんのこと、ローソク足の意味や特徴について「ちょっとよく分からないな」「理解できているか不安」と思われている方、ぜひこのお話しに最後までお付き合いください。
今回はローソク足の「上ヒゲ」についてです。
ヒゲって何?
図の左側のローソク足。
陽線であれば「終値」と「高値」を結ぶ線を上ヒゲ。「始値」と「安値」を結ぶ線を下ヒゲ。
図の右側のローソク足。
陰線であれば「始値」と「高値」を結ぶ線を上ヒゲ。「終値」と「安値」を結ぶ線を下ヒゲと呼びます。
上ヒゲの意味とは
そのローソク足が1本作られるまでに、その時間内の高値まで上がったけれど、上がりきらずに下がったという場面です。
あくまでも、見ているローソク足が1本作られる時間内での話です。5分足チャートを見ている場合でしたら、5分間での値動きの話ですし、1時間足チャートを見ているのであれば、1本のローソク足が作られるのに、1時間かかるので、その期間内での値動きが、その高値以上は上がらずに下がったという場面が上ヒゲになります。
上ヒゲの意味はざっくり2パターン
ある一定期間内で、上がりきらずに下がったという状況が上ヒゲですので、
- もうこれ以上、上げられない場面の上ヒゲ? →トレンド反転する可能性
- 一時的な利益確定で下がっただけの上ヒゲ? →トレンド継続する可能性
という2つのパターンが考えられますね。
これ以上あげることができずに下がり上ヒゲになる。
つまり、その期間内に下がって終わったと言うことなので、『では、その次の足はどうなる?』という目線で、トレーダーはチャートを見ています。
ローソク足の上ヒゲに注意すべき相場状況とは
高値圏で上ヒゲが出れば、「それ以上、上がれない可能性があるな」と考えます。
上ヒゲが長ければ長いほど、「あ、これが一つの目安になるかな?」と捉えます。
「え、どんな目安?」って思う方、いらっしゃると思います。
もちろん、反転の目安ですよ。
ぐい〜っと大きくローソク足が上に伸びたのに、伸びたままの形状を維持できずに一気に値が下がると上ヒゲになるので、「あれ?これ以上、上には伸びないのかな?」と捉える。ということです。
FXトレーダーば基本的にはローソク足だけでは判断しないので、
あくまでも、1つのサインとして見ています。
もしも、ロング(買い)ポジションを持っていたならば、
利確の判断材料として捉え注意するかもしれませんし、
もしも、ポジションを保有していなければ、ショート(売り)をしようかと考えるかもしれません。
相場状況を見て、総合的に注意すべきところかどうかを判断するのがトレードの基本ですが、
高値圏での上ヒゲは、買い注文をする時や買いのポジションを持っている場合には
注意するサインになると言えるでしょう。
特に、『高値圏の上ヒゲ陰線』は「そろそろ、トレンド転換するかな?」というサインとして見る人が多いです。
上ヒゲ陽線と上ヒゲ陰線。サインの意味に違いはある?
では次に、上ヒゲ陽線と上ヒゲ陰線で、違いがあるのか?というお話しですが、
「高値圏」という限定ではありますが、違いはあります。
高値圏で、上ヒゲ陽線が出たとします。その場合は、まだ陽線で終わっている状態なので、ヒゲがついているけれど、まだ上がる(継続)可能性が残っていますね。けれども、上ヒゲ陰線なら、始値よりもさらに下がって終わるんです。相当上がったのに、すっごく売られたってことですよね。
これ、意味合い的にはだいぶ違います。
勝っている人たちは、もう既にポジションを投げたな!利益確定しちゃったな!という感じです。
それに対して、上ヒゲが出ていても陽線で終わる場合は、まだ上げる可能性が残っています。
こう考えると、だいぶ意味が違うのがわかると思います。
ですから、この1本のローソク足だけで判断をすることはありませんが、判断材料の一つとして、高値圏で上ヒゲ陽線・上ヒゲ陰線を見た場合、陰線と陽線で受け取るサインの意味は違ってくるというわけです。
実体が長く、しかも上ヒゲも長い時に注意すること
FX初心者の方でしたら、こんな相場に遭遇したら驚かれるかもしれませんね。
たいてい、指標発表の時に、実体が長く、しかも上ヒゲも長い(時に下ヒゲが長い)ような値動きになります。
一気に価格が動いたということですね。
不安定なので実体が長く、ヒゲも長いのです。それだけすごく激しく動いている時だから、
その事を理解しないといけません。
ネット検索をすると、多くのサイトでこのような相場の時は危険なのでやらない方がいいと
書かれていていたり、FXの商材やYouTubeなどを見てもやらない派が多数です。
何もそんなリスクのある時にトレードしなくても…という考え方のトレーダーは多いですね。
ただ、私は、指標発表で激しく動いているだけなので、激しく動いていることを理解した上でトレードしたい人はしてもいいと思います。(これは考え方の問題です)
長い実体と長い上ヒゲのローソク足というのは、ある期間の中で、一気に上がって、それから一気に下がったということを示しています。
つまり、その期間内は激しく動いている。そして、その後も激しく動く可能性があると捉えるような場面なんですね。
急激に上昇した後に下げた場面が、「やりやすい!」と思えばトレードすればいいですし、分かりにくいなと思えば見送ればいいと思います。
上ヒゲが底値圏で出るのと、高値圏で出るのでは違いはある?
はい。上ヒゲが底値圏で出るのと、高値圏で出るのとでは、意味が全く変わってきますね。
イメージしてみましょう。
高値圏での上ヒゲについては今までお話しした通りです。
上ヒゲ陰線ならトレンドが反転するか?と注意します。
上ヒゲ陽線なら前の足やローソク足の連なりを見て、トレンドが継続するか反転するかを見守ります。
では、底値圏で上ヒゲが出た場合には?
上ヒゲ陰線なら、この場合はトレンド継続かな?というサインになります。
底値ですから、ずっと下降していたわけです。
そこに、上ヒゲの陰線が出るということは…
いったん上げたけれど、上げきれずに下げたということは、まだまだ下げるかな?と考えます。
上ヒゲ陽線の場合でも、もう少しあげるかもしれないが、上げにくそうと捉えるので、揉み合うか下げるかどちらかな?と考えます。
いずれにしても、底値圏での上ヒゲは反転のサインにはなりません。
上ヒゲの前の足。次の足。の並びでサインの意味は変わる?
上ヒゲが出たといっても、そのローソク足の前の足までの並びの形状によって、
その意味合いは変わってくるので、ここはしっかり学習してほしいところです。
ローソク足の連なりによるサインをFXトレーダーは注意深く見ています。
例えば、高値圏で上ヒゲ陰線が出ました。次の足が陰線が出るならば反転の可能性は高まります。
その逆に、上ヒゲの後に陽線が出るならばトレンド継続の可能性が高まります。
また、十字線やコマ足など、実体やヒゲが短い足が次の足になった場合は、どっちつかずで悩んでるというサインです。
このように一つのローソク足で値動きの判断はできません。
プライスアクション・値動きを知ることで、的確に相場からのサインを読み取ることができるようになります。
上ヒゲのまとめ
上ヒゲがあるのだから、下ヒゲもありますが、まずは上ヒゲの意味を知ることが大事です。
どのような値動きがあると上ヒゲが出来るのかについて、イメージをしつつ、実際のチャートを見ていくことが、検証に繋がります。
では上ヒゲのまとめをしましょう。
- 高値圏での上ヒゲはトレンドが反転するか継続するか
- 底値圏での上ヒゲはトレンド継続かもみ合いに突入するか
- 一本のローソク足では判断できない。
- 足の連なりを見て的確にサインを読み取ることが大事
ローソク足の形の意味を知るほど、トレードが上手くなります。
プライスアクション・値動きを学び、トレードスキルを高めていきましょう。
次回は下ヒゲについてです。こちらもお楽しみに!
↓こちらのリンクにプライスアクション・値動きの学習にオススメの本を紹介しています。
ローソク足の意味と連なり・プライスアクションを学ぶ☆おススメFX本3冊
FX初心者の方は是非参考にしてください。