こんにちは。FX学校の青木です。
気がつけば、2020年もあと2ヶ月弱で終わりますね。年末直前の今、皆さんはどうお過ごしでしょうか。トレードを始めたばかりの方、半年くらい経った方、もう少しで1年になる方。FX初心者と言っても、様々なレベルの方がこの記事をお読みになっているのではないかと思います。10月、11月今年一年間の自分の行動やタスクの棚卸する時期。
自分自身のトレードスキルが思ったほどには上達していない。もっと稼げる予定だった。今年の目標が全くクリア出来てないどころか、それ以前の問題だ!などと少し焦り気味な方も多いのではないでしょうか?
この記事では、FXトレードの学習における断捨離の必要性についてお話させていただこうと思います。あと残り2ヶ月弱をどう過ごすか、まだ年内・来年のプランがない方は、振り返りのきっかけに。もうプランを持っている方は再考あるいは再確認のきっかけとしてお役立てください。
FXトレードは知識の量だけでは上手くならない
絞り込みが大事!
何か新しいことに挑戦し、それを極めようとしていたり上手になりたい時、ほとんどの人は自分の知識量を増やそうと努力します。
FXを始めたばかりの場合、その時点では知らないことだらけですから、
FX初心者や、FXを学んでいる人にとって、FXの情報・知識はとても重要に思えるはずです。
確かに、FXの知識がないと、トレード時の判断材料が少ないので、トレードチャンスに恵まれないと感じたり、
負けたトレードの理由を「知識の無さ」と考えるのは、ある意味しょうがないのですが、
誤解を承知で申し上げますと、知識をたくさん持っていなくても、
FXトレードで勝てる人は勝っています。
なぜ、同じ知識量であったとしても、勝てる人は勝っていて、負ける人は負けてしまうのか。
そこはそんなに差はないのですが、勝てる人は、あれもこれもと手を出さずに、
絞り込んでトレードをし、絞り込んで学習をする傾向があるように思います。
つまり、断捨離 です。
例えば・・・
→その時間以外はトレードしない
→その時間以外は勉強しない
→その場面以外はトレードしない
ここで出てきた「決める」「限定する」という行為は「絞り込む」ということです。
何を絞り込むのか。それは、「時間」です。
焦っている時ほど、『時間』を整理し断捨離することが大事です。
もし、断捨離と聞いて、「何かを捨てなければいけない」と発想し、
「そんなの出来るわけない!」と思うとしたら、
きっと、「やらない」と決断することで、何かに対して後れを取るような気持ちが出てきてしまうからかもしれませんね。
自分のトレードで何が足りないのか?じっくり考えてみてください。
「やらずに後悔するよりも、やって後悔するほうがいい」という考え方もありますが、
そうは言っても時間は有限です。
ひとりひとり、平等に1日24時間与えられているわけですが、
その24時間を活かすも殺すも考え方・思考だったりします。
がむしゃらにFXトレードをし、たくさんのトレードルール、
情報を仕入れている間は、表面的なところしか学べません。
FXトレードは決断の連続です。
決断とは、1つの行動を『決める』と同時に、他の行動を『断つ』行為です。
1つのトレードルールはその行為をするための、情報・知識なので、使いこなせるまで深く考える必要があります。
思考的には勝ち負けに焦点がいくと、
ついつい、自分の決断についての検証がおろそかになってしまいます。
トレード時間や学習時間を限定し、それ以外で、振り返りの時間が作れるとしたら、
そのトレードルールを深く考える時間が得られます。
振り返りの時間を作るためにも、今、ご自分がされている行動について棚おろしをし、断捨離をしてみてください。
無駄な時間をそぎ落としていくことで、振り返りの時間はきっと作れるはずです。
なぜFXをするのか?について真剣に考えよう
FXトレードにのめり込むあまり、
気が付いたら家族との団らんの時間、大切な人との時間がすっかりなくなっていたことはありませんか?
遊んでいる場合ではない!とか、趣味なんかにうつつを抜かしている場合ではない!と、ついつい「大切な時間」を削ってでも、
FXの勉強やトレードの時間を優先してしまう。それが、楽しくて時間を忘れてしているにしても、疲れを感じながらしているにしても、
そんな時は、一度立ち止まった方が身のためです。
そして、「なぜ、私はFXをやっているのだろう?」ということを真剣に考えた方がいいと思います。
ほとんどの人は『稼ぐため』ですよね。
稼ぐの何のために?と、突き詰めて考えてみた時に、今、自分が何をしているのか。
ただ楽しいからやっているの?
今だけ辛くても頑張れば、その先、何もしなくてもいいという状態が訪れるの?
いろいろな事を考えてみてください。
安定して勝てるようになる人は、大金をその前に失っている人が多いです。
そうでない人もいますが、そういう人であっても、何らかの「岐路」があって、真剣に考える。
トレードをするのか、諦めるのかを真剣に考えるんです。
答えはすぐには出ないかもしれません。
しかし、これだけは言えると思うのは、
「考える人は、やらなければいけない事に気づくことが出来る」というシンプルな事実です。
FXで断捨離が必要なのはなぜ?
時間は有限だから
そう。何度も書いていますが、時間は有限です。
その時間を有効活用しないことには、いくら知識を詰め込んでみても、なかなか成果は現れません。
変な話ですが、明日。死んでしまうかもしれないんですよ。
毎日、毎日、朝が来るという保証はどこにもないのです。悔いのない人生を送るためにも、方向違いなことばかりしていてはいけないんですね。
知識さえ入れていけば、FXは勝てるようになるのかと言うと、そんなことはありません。
下手な知識の詰め込みは、逆に迷いの元になる可能性もありますし、やはり、その知識がちゃんと使えるようになるまで、繰り返し実践していくしかないんですよね。
実践し、振り返る。この繰り返しです。それには時間がかかります。
ですから、あれもこれもと、節操なく知識を詰め込むなんて、そんな無駄な時間の使い方はお勧めできません。
それよりも断捨離です。無駄な知識、無駄な行動を削ぎ落として、身軽になりましょう。
そして、自分にとって必要な知識を手に入れたら、それを深く深く掘り下げるのです。
FXトレードで勝てるようになりたいのなら、自分のトレードを振り返りの時間を大切にしてほしいなと思います。
今のトレードスキルと向き合うこと
今のトレードスキルについて客観的に捉えることができていないと、すぐに勝てるイメージしか持つことはできません。
「きっと思い通りにチャートは動くはず!」と、両手を握りしめ、期待しながらトレードしてしまいます。
そうすると、大概負けますね。
負けるとどうなるか?
まだ初心者なのですから、負けて当然のトレードスキルしか持っていない。にもかかわらず結果が出ないので焦ります。
客観的に自分と向き合うことができれば、「結果が出るまでにはどうしても時間がかかる」ということは予測できるはずなのに、それが見えないのです。
FX初心者や、トレード歴が浅い人。つまりトレードスキルが無い段階での「考え方」が、勝っている人と同じになるのに時間がかかるのは当然のことです。
時間をかけて経験を積み、メンタルコントロールも出来るマインドになるためには、表面的な知識だけを仕入れていても、変わらないと思います。
しっかりと、今の自分の実力を俯瞰して眺めてみる。そして、日々のトレードを振り返る時間を持つのです。それをしない限り、深い意味でFXトレードの学習は進みません。始めて1カ月、半年、1年なんて、プロの目から見ればまだまだ初心者。目先の勝ち負けは二の次でいいレベルなんですから。
しっかりと自分自身と向き合うという状態は、ルール探しをしている状態ではありません。
自分の持っている知識は何が正しくて、何が間違っているのか。
トレードが正しいのか、違っているのか。
ということを考える時間を優先できるくらい、冷静になることが大切です。
まとめ
最後に、FXトレードで「安定して勝つというのは、どのような状態なのか」を直接お伝えするのは難しいので、ちょっと分かりやすく例え話で話しましょう。
料理で言うならば、コックになることです。FXで安定して勝てるようになるトレーダーになろうとすることは、超一流のコックになろうとするのと同じです。
ただの料理を作ろうくらいの心構えでは、勝てるときはあるけれど、同時に負ける時もあります。そして、それを回避することができません。
超一流のコックになるには、知識や経験だけではない、何かが必要になってきます。
いろんな事『コミコミ』で超一流になるので、やはり、自分自身の感情をコントロール出来無いうちは、難しいですね。
うまくいく時は、初心者でもうまくいくのです。
問題は、うまくいかない時に、いかにリカバリーするか。そこが超一流とそうでない人の違いです。
やったらやった分以上に振り返る。何が正しくて、何が間違っていたのかを自己判断していくスキルを磨いていく。
その時間を作るためにも、断捨離は有効だと思います。