こんにちは。FX学校の青木です。
ちょっと唐突ですが…みなさんは休暇中にトレードしますか?
もしも、あなたが「夏休みだから、会社も休みだしトレードしよう!」とか、
「盆暮れ正月くらいしか、休み取れないから、せめて休みの時ぐらいは心置きなくガンガントレードするぞ!」と思っているとしたら、
ちょっと待ってください。
それ、相場と関係のないところでトレードしようとしている、間違った考え方です。
自分中心な考えでトレードするのは、初心者にありがちな行動です。
この記事では、世界的に大きな休暇と言われている期間にどんな相場になりやすいか、そういう時期に勝っているトレーダーは何を考えているのかについてお話します。
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世界の休日にはどんなものがある?
土日
土日は世界中の金融市場が休みです。
ですから、仮想通貨を除く、株やFX、先物取引などは土日はお休みになります。
では、勝っているトレーダーは土日はなにをしてる?と想像してみましょう。
チャートが動いていないからこそ出来ることもありますね。1週間のトレードの振り返りや、次の週の準備などをして、複数パターンの作戦を練っておくのもいいと思います。
クリスマス・イースター
多くの人は「だいたいクリスマスから年末年始にかけて動かない」という程度の認識はあると思います。
日本の金融マンはクリスマスでも働く人がいるらしいですが、クリスマスにFX市場が開かれているのは日本だけです。
クリスマスは欧米はしっかり休みを取るため、相場は動かなくなります。
まったく動かないことはありませんが、日本の感覚と違うことは知っておく必要があるでしょう。
イースターは馴染みの薄い習慣ですが、欧米の一般的な休暇です。
大晦日~正月
土日以外は取引可能ですが、参加者が少ない大晦日やお正月は、値動きが小さいのでトレードしにくいです。
FXトレードは、分かりにくい時はやらないのが基本ですから、参加者が少ない時期に無理にトレードするのはやめましょう。
大晦日に今年一年のトレードのまとめや反省、来年に向けての目標・プランを立て、良いお正月を過ごした方がいいですね!
その他外国の休日
金融市場カレンダーをチェックしましょう。雇用統計など指標のチェックはすると思いますが、休日も要注意です。
東京時間・欧州時間・ニューヨーク時間の始まりから、値動きが小さい時は「あれ?」と思って、金融市場のカレンダーをチェックすると、休日と重なっていた、、、なんてこともあります。
「あれ?なんで動きが悪いんだろ?いつもと違う気がする…」と思ったら、ポジションを持っていないのなら、見送りがいいと思います。
もしも、ポジションを持っていたとしても、長期トレードであればそのまま放置。短期トレードであれば撤退が無難です。撤退したくないのであれば、ルール通りに利確と損切ポイントにOCO注文をして、チャートから離れましょう。
休暇中にFXをポジポジしたくなる人ってどんな人?
休日や休暇にトレードしてしまう人の一般的な特徴と対策
トレードスタイルが確立していない人
ルールに従うより「動きそう」でトレードしてしまいます。
トレードルールを持っていない。または、トレードルールは持っているけれど、その通りに出来ない。
という人は、相場の状況よりも自分の「トレードしたい!」という強い気持ちによってトレードをしてしまいます。
そういう人は、まずはデモトレードで、休暇中の動きのない相場でトレードを実際にして、トレードしにくいことを実感してみた方がいいかもしれません。
パソコンを開けたらトレードしてしまう人
1に似ていますが、自分が相場に合わせられない人です。
短い時間足のローソク足の動きに踊らされて、値幅の小さな動きなのに、大きな動きと錯覚してトレードをしてしまう。
そういう人は、チャートを見るときに、なるべく全画面表示で、拡大率を小さめに設定して全体を見るように心がけましょう。
そして、ルールの条件を満たしたところで、ルール通りにエントリ・決済ができるようになるまでは、
デモトレードか、枚数を少なめにしてたくさん練習をするのがいいでしょう。
チャートを見た瞬間に、どんな場面でも構わずトレードを始めてしまうのは、ギャンブルです。トレードはギャンブルではありませんので、しっかり相場状況を把握できるように学習を積むことが大切です。
知識がかみ合っていない人
休日に相場が動かないことを知っていながら、つい取引をしたくなる人は、この知識をトレードに活かせるのなら、
動かない日に無駄なエントリーはしないで済みます。
それでも取引をしないと、チャンスを逃すのではないかという、無意識レベルでの焦りがあると、
トレードしない=何もしない=さぼっている という感覚になってしまいます。
トレードは常にリスクを伴います。
アルバイトや会社員として労働の対価としてお金を得るという、ある決められた時間働けば必ずプラスになるという世界ではありません。
そのことを理解したうえで、利益が出せる相場状況を知り、その場面でトレード出来るようにトレーニングをしましょう。
世界が休暇中の期間にチャートは動きません。
「あれ?なんか、動かないけど、今日って何の日だったっけ?」と、値動きで休暇や指標前が分かるくらいトレーニングをしていけば、
きっと、休暇中にトレードなんてしても仕方がないなと思えるようになると思います。
青木師匠からひとこと
まとめ
今回の記事、いかがだったでしょうか?
基本的には、どんな時でもトレードはルール通りに取引をするのが正しいので、
休暇中でも、それを知らずに取引を開始してしまったならば、ルール通りに損切をするのがいいでしょう。
ただし、勝ち続けるトレーダーは、休暇中にあえてトレードをしようとは思いません。
それは、苦労が多いわりに、値幅も小さく、効率が悪いからです。
FXトレードは、副業にしやすいので、本業を別にもつ人も多く参戦しています。
その中には、本業の合間をぬって、限られた時間内で取引をし、利益を出しているトレーダーも多くいます。
では、その利益を出しているトレーダーが、「休暇中にトレードするぞ!」という気持ちでトレードをするでしょうか?
答えは、NOです。
トレードは世界の大多数の人たちの思惑に従って取引をする方が利益を出しやすいので、
世界中の人たちが休暇を楽しんでいる時は、一緒にゆっくりした方がいいんですね。
というわけで、トレード初心者の方には、まずは相場の見方や考え方について勉強することをお勧めします!