こんにちは。FX学校の青木です。
皆さんの中には、「よし!FXのトレード技術をマスターして、薔薇色の人生を謳歌しよう!」と、意気揚々。
とらぬ狸の皮算用をしつつ、「レバレッジをかければ6年の福利で1億円か。時は金なり。さっさとリアル口座でトレードしたいな!」なんて、危険な事を考えている方。いらっしゃるかもしれませんね。
いえいえ、そんな事考えたことないです!という人であっても、内心1回くらいは一攫千金的な夢を持った方。正直、多いのではないかと思います。
本日は、そうした魅力あるFXトレードを習得するべく立ち上がった未来明るい皆さんに、『デモトレードで何を学ぶべきなのか』についてをお話ししたいと思います。
それからもう一点。リアル口座に移行するタイミングについてもアドバイスしますので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
では。始めます。
[outline]FX初心者はデモ口座でのトレードで『〇〇心』を学びましょう!
「デモトレードで資金を2倍に出来ない人が、どうしてリアルトレードで自分の大事な資金を増やせるって思うのかな?」というのが、私の考えなのですが、かく言う私も、以前はアンチデモトレード派でした。
何故って、自分のリアル資金を投じないと、やっぱり真剣にトレードする気持ちになりにくいのではないか?という思いがあったからです。
そして、FX学校を開校するもっと以前。
数十人単位でFXトレードを教えていた当時は、たまたま実弾でトレードをしたがる生徒が多かったので、デモトレードの必要性を今ほどは感じていなかったんですね。
ただ、やはり人間は感情の生き物。
どうしても収支を気にし始め、しかも損切りが多くなり始めると、急激に負けが続き、
そうすると何故だか(早く取り返したいからなんですが)枚数・Lotsを上げていき、更に負け。
最終的にルールもへったくれもなく、資金を溶かしてしまう。
という言ってみれば、ドツボにハマる生徒も若干名いたわけで、私としては、そういうトレードの癖をつけてしまうと、
なかなか正常なトレードをするマインドに戻りにくいから、リアルでやるな!と言わざるを得なくなったんです。
今、勝てることにフォーカスすると、一生勝てないままになってしまいます。
ちゃんと勝てるようになれば、一生勝てる人生が待っているのだから、
FX初心者の人たちには是非ともデモトレードで『平常心』とは何かを学んでいただきたい。
その上でルール通りにトレードする練習をしてほしいと思います。
『感情』の調教するスキルを磨く。
まずは、
『感情を抜きにして、ルール通りにトレードをし、決済できるようになること』
これですね。
経験のない方にこの話をすると、「はい!分かりました!」と明るい答えが返ってきます。
私は、そのような素直な返事は大好きです。
ただし、素直な人は、自分の感情にも素直なので、やっぱり人間らしいトレードをしてしまうんです。
もちろん、超ミラクルに素直な人は、本当に感情を抜きにして、
即座にルール通りのエントリー決済ができる方も本当に稀ですが、います。
が、それは本当にレアケースなので、この記事を一生懸命、ワクワクした気持ちで読んでくださっている皆さんのほとんどが、
感情を抜きにトレードするという最初の難関から、つまずきを感じたりします。
デモトレードで、まず何を学んでほしいかというと、自分の感情をコントロールできないと、どれだけ酷い目に合うかということです。
感情の赴くままに、正しいと思い込んだ状態でトレードをし続けると、上手くいく時ももちろんあるのですが、調子が悪くなった時、
階段から転げ落ちるように負けまくるという現象に遭遇します。
そういう時の感情や、マインドを回復させるための対処について、資金を失わずに考えることが出来るので、
ある程度真面目にデモトレードをし、そして、失敗が続いた時の感情について学んでもらいたいと思います。
その過程をくぐって、その上でルール通りにトレードを行い、損切り or 利確をきちんと的確に行うことが出来るようになる。
このプロセスが大事だと思います。
ちょっとイメージしてみてください。
あなたの身体の中に、2つの生き物がいるとします。
1匹はとても賢く冷静な判断が下せるあなた自身の感情。
そしてもう1匹は、怖がり屋さんで、しかもお調子者なもう一人のあなた自身の感情。
その2匹の生き物はあなたの心の水面に立っているんです。
トレードをしている時は、どっちの生き物の主張が強くなるかで、勝敗は別れます。
心の水面が波打った時、お調子者のあなたがバシャバシャと暴れれば暴れるほど、
冷静な判断のできるあなたは、それを淡々と沈めなければなりません。
冷静なあなたは、トレードをしている最中だけは、お調子者でおっかながり屋のあなたを調教し、
なだめすかして、大人しくさせる必要があるんです。でないと、確実に負けますからね。
ですから、その技術もリアルトレードに移行するまでに身につけてほしいと思います。
デモトレードであったとしても、それが出来るようになる頃には、だいぶトレード技術は向上しているはずです。
もちろん、ルール通りのエントリー決済を出来ることが前提ですけどね!
リアル資金ではないので、実験だと思って失敗を怖がらずに経験を積む。
先ほども書いたのですが、3ヶ月くらいずっと安定してルール通りに利確・損切りが出来るようになってくると、
ひょっこり「欲」がうずき始めます。
これだけデモトレードで感情的にならずにトレード出来ているんだから、早くリアルトレードがしたいな。
せっかく勝ってるのに、デモ口座では、資金も増えないし全く面白くない。などなど。
そんな気持ちが、うっすらと芽生えてきたりします。
そこでありがちな行動とは
「よし。デモ口座の資金を2倍にすればリアル口座に移行していいんだったら、Lot数を上げて、チョコチョコと抜いていくトレードを繰り返せば、すぐに2倍になる。そうしよう!」
と、企むんです。
人間ですもん。私だって、普通にそう考えてもおかしくないだろうと思います。
そして、一気に口座資金を溶かすんです。
ここで、お伝えしたいことは、2つあります。
一つは、感情的になって失敗を繰り返してしまうというようなダメトレードも経験してほしいということ。
そして、もう一つは、
リアル資金ではないので、実験だと思って自分で考えたストーリー・根拠を持って、利確や損切りをしてほしい。
ということです。
どちらにしても、どうせ失っても痛くも痒くもないデモ口座。
資金が無くなったら、また新たに口座を作るなり、資金を足すなりすればいいのです。
ですから、恐る恐る、2pips利確を大きな枚数で取ろうとか、そういう小さなことは一切考えずに、
今、習得しようとしているルール通りの損切り位置と利確位置を自分の頭で考えて設定し、答え合わせをするような気持ちでトレードをしていく。
その繰り返しによって、だんだんと経験が蓄積されて、トレードの精度が上がっていきます。
何度もしつこく言いますが、今勝てるが明日勝てないかもしれないような目先のトレードをしてはいけません。
相場を学び、トレード技術を習得する段階においては、今勝てなくてもいいのです。
習得し終わってから、死ぬまで勝てる方がいいでしょ。
私は、これからFXトレードを勉強しようと思っている皆さんにだからこそ、伝えたいんです。
今、目先の数千円くらいの利益・損益に心を奪われてはいけませんよ!ってね。
口座資金が2倍に出来たら、リアルトレードに移行しましょう。
皆さんの中には、そうは言ってもデモ口座では全くやる気にならない。本気になれない。とおっしゃられる方もいることでしょう。
そういう人は、小資金、小ロットで練習をしてください。
デモトレードで口座資金が2倍になったら、リアルトレードに移行してもいいと思います。(リアルトレードで練習された場合は、その口座資金が2倍になったら)
ただし、一気に大金を入れて大きなロット数で取引をするのではなく、最初は程々にしたほうがいいですよ!
程々という金額は、人それぞれです。
他人と比較して、負けない金額を口座に入れなくては、、、というような決め方ではなく、
最悪、全て失っても、勉強代だと思って次に進められるくらいの資金から始めるのがおすすめです。
まとめ
デモトレードをしっかりトレード練習・検証に取り入れると、大事な資金を失わずに以下のことを学ぶことができます。
負けた時の精神的なダメージを知ること
自分の不得意な場面見つける・得意な場面を見つける
負けを折り込み、トータルでプラスになるようなトレードを繰り返し、資金を増やす事を覚える。
しっかり損切り・利確をする癖をつける
セルフコントロールし、常に平常心でルール通りにトレードをすること
足が確定するまでのインジケーターの動きや、確定した時のチャートの状態について敏感に観察出来るようになること
これらの事を、全く自己資金を使わずに学べるのが、デモトレードの魅力です。せっかくのサービスですので、是非活用してください!
そして、再度確認ですが、デモトレードは、資金を2倍にする事が目的ではなく、トレードが上手くなる事が目的です。
そこをしっかりと意識して、失敗からたくさんの学びを得て、経験を増やす事でトレードが上手くなっていく。
そのようなイメージを持って、デモトレードをしていっていただければいいと思います。