マージンコールとは?
「マージンコール」とは、株や信用取引や先物の用語でいえば「追証(=追加証拠金)」のことです。
マージンコールというのは、証拠金に一定の損失が発生した場合に、FX会社が顧客に対して知らせる仕組みです。
今の段階では市場から「退場」にはならないけれど「危ないよ」というサインで、いわばサッカーの「イエローカード」みたいなものです。
FXでは、証拠金の数倍~数百倍の金額での取引が可能なので、ハイリスクハイリターンな取引もできてしまいます。
マージンコールが発生するような取引は、そもそも間違えたトレードです。
正しいトレードをしていれば、マージンコールがかかることはありません。
なぜ、マージンコールが発生するの?
FXは、証拠金取引なので、少ない資金で大きな取引ができます。
レバレッジを10倍でかけていれば、利益が出れば10倍の利益になりますが、損失が出れば10倍の損失になるわけです。
そこで取引会社は、証拠金を大きく上回るような損失が出ないようにするため、マージンコールとロスカットとという独自の仕組みを導入しています。
マージンコールとは、担保として預け入れた証拠金の金額が、現在の含み損(現在のレートで決済した場合に発生するであろう損失)を差し引くと、大きくマイナスになる状況になった場合、証拠金の追加預け入れを求める警告です。
基準は取引会社によって異なりますが、証拠金維持率が50%~70%を下回った場合に、マージンコールがかかる場合が多いです。
マージンコールを導入している取引会社では、毎日決められた時刻の為替レートをもとに、各取引の証拠金維持率を計算しています。そこで規定の証拠金維持率を下回ると、マージンコールが発生し、投資家にメールなどでいきます。
中には、マージンコールの制度を設けていない取引会社もあります。これは、レバレッジがかなり高く設定でき、マージンコールの基準を上回る取引が可能であるかわりに、警告なしに突然ロスカットが執行されて、強制決済されてしまうので、注意が必要です。
マージンコールがかかったらどうすればいいの?
マージンコールの制度そのものに拘束力があるわけではありませんが、マージンコールがかかったということは、ロスカットの執行が近いということを意味しています。
マージンコールがかかったら、決められた時刻までに、追加の証拠金を預け入れて、証拠金維持率を規定のラインまで引き上げなくてはいけません。また、ポジションを一部決済して、取引の規模を小さくすることで、維持率を高めることもできます。